診療案内

皮膚腫瘍外来紹介 種村 篤

 2013年1月〜12月の1年間に当科で行った代表的な手術内訳を示します。
年間手術症例数232名、全手術件数263件でした。そのうち、100例以上が皮膚悪性腫瘍(いわゆる皮膚がん)に対する手術を占めました。また、進行がみられない尋常性白斑症例に対し、尋常性白斑診療ガイドラインに準じて皮膚移植術を積極的に行っています。
 次に、手術を施行した悪性腫瘍の内訳を示します。悪性腫瘍手術はホクロのがんといわれる悪性黒色腫(メラノーマとも呼びます)に対する手術が26%と最も多く、その割合は増加傾向にあります。皮膚がんの中で最も多いといわれる基底細胞がんが19%であり、その他、Bowen病(もしくはがん)、有棘細胞がん、外陰部などに生じる乳房 外paget病が続きます。皮膚腫瘍外来は、種村 篤(月曜・金曜午前・午後)、田中 文(水曜午前)、リンパ腫外来谷守(月曜午前)、清原英司(月曜午前)が担当します。お気軽にご相談ください。

略語
BCC(Basal Cell Carcinoma):基底細胞がん
SCC(Squamous Cell Carcinoma):有棘細胞がん
AK(Actinic Keratosis):日光角化症
Melanoma:悪性黒色腫
Ex. Paget(Extramammary Paget):乳房外Paget病(もしくはがん)
MF(Mycosis fungoides):菌状息肉症

手術症例: 236例 (年間263例)


担当医:  
   
特徴: 悪性黒色腫・有棘細胞癌・基底細胞癌・陰部Paget病(癌)など、悪性の皮膚固形腫瘍を対象としております。診断・治療困難例に対し、キャンサーボードにおける検討の上集学的なアプローチを行う一方、新しい治療への道となる臨床研究の実施を目指しております。
   
 


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阪大皮膚科関連病院ネットワーク
平成26(2014)年12月22日