教授挨拶

 ご挨拶
大阪大学皮膚科教授
藤本 学

 2019年2月1日より、大阪大学皮膚科学教室の第8代教授を拝命致しました。大阪大学皮膚科学教室は1903年に開設され、以来100年以上にわたり本邦の皮膚科学の発展と地域の医療の充実に大きく貢献し、世界に向かって様々な成果を発信してきました。ごく最近では、金田眞理准教授が結節性硬化症の皮膚病変に有効な世界初の新規外用薬の実用化に成功しています。
現在、皮膚科の領域は、画期的な新規治療薬が次々と開発され、大きな転換期を迎えています。このような時代に皮膚科を選択する若い先生たちは、今まで以上にやりがいをもって臨床に取り組むことができ、自分のライフワークを見つけることができるだろうと思います。大阪大学は、大阪の地に根付いていた懐徳堂・適塾以来の市民精神を受け継いで、「地域に生き世界に伸びる」ことをモットーとしています。目の前の患者さんにベストの医療を提供するとともに、自分の夢を追いかけて世界に羽ばたき活躍することもできる教室を目標としていきたいと考えています。
私自身のメインテーマは、強皮症や皮膚筋炎をはじめとする膠原病や免疫疾患です。このような難病の病態の解明と治療法の確立を目指して、免疫学の世界的な拠点である大阪大学で今こそ全力を挙げて取り組んでいきたいと思っています。これらの疾患をはじめとして、あらゆる皮膚疾患でベストの医療を提供できるようにするのが大阪大学皮膚科の使命だと考えています。
 私はこれまで東京大学、金沢大学、筑波大学などいくつもの皮膚科学教室に参加し、多くの素晴らしい師や仲間たちに恵まれてきました。教育・診療・研究を通じて、このような「人の輪」を作ることができるのは大学という組織の最大の長所だと思います。大阪大学皮膚科学教室は充実した関連病院が大きな特徴であり、たくさんの同門の先生方に支えて頂いております。今後、大阪大学において、皮膚科を志す若い先生たちや地域の先生方との新しい出会いを通じてまたそのような輪を広げていけることを楽しみにしています。

令和元年(2019) 5月