アトピー性皮膚炎治療研究会 第18回シンポジウム  
 


ご挨拶

アトピー性皮膚炎治療研究会第18回シンポジウム
会頭:相場節也

この度,アトピー性皮膚炎治療研究会第18回シンポジウムを東北大学大学院医学系研究科皮膚科学講座が幹事をつとめ2013年1月26日仙台市にて開催する運びとなりました.
 周知の様に,最近のアトピー性皮膚炎の病態解明には目覚ましい進歩が見られます.かつては,単にTh2細胞が主体のアレルギー性炎症と理解されていたこの疾患に,フィラグリン遺伝子異常,抗菌ペプチド産生低下,thymic stromal lymphopoietin産生亢進など疾患の本質にせまる知見が次々と見つかっています.しかし,治療法に関しては,依然,ステロイド軟膏,タクロリムス軟膏外用,抗アレルギー剤内服が主体で,数年前と目立った違いはありません.言うまでもなく,将来的には,アトピー性皮膚炎の病態に関連した最新知見に基づく画期的治療方法の開発が望まれますが,本シンポジウムでは,少し視点をかえて,患者さんの生活習慣見直し,ストレス解消という直ぐに実行できる方法により病状の改善,既存治療法の効果増強が期待できないかを考えてみたいと思っています.
 そこで,本シンポジウムでは,通常のアトピー性皮膚炎関連シンポジウムとは趣を変え,ストレスや生活習慣が慢性疾患の病状にどのような悪影響をおよぼしているのか,また,具体的にどのようにしたらストレスが緩和できるのかなどを研究されている先生方にお集まり頂きご講演頂くことにいたしました.演題の詳細は,開催計画概要をご参照頂きたいと思いますが,そのいずれの演題もアトピー性皮膚炎に限らず,多くの慢性皮膚疾患患者様の管理指導に役立つ,また,日頃私たち皮膚科医が参加している学会では聞く機会の少ない演題です.この機会に是非,シンポジウムに参加頂き,明日からのアトピー性皮膚炎患者様の生活習慣改善,ストレス解消に役立てて頂きたいと思います.
 1月の真冬に仙台で全国から先生方に参加していただく学会が開催されることは滅多にありません.新緑,七夕,紅葉の仙台はもちろん魅力的ですが,冬の仙台にも捨てがたい趣があります.先生方の御来仙をお待ちしております.

アトピー性皮膚炎治療研究会第18回シンポジウム事務局
〒980-8574 仙台市青葉区星陵町1−1
東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
Tel: 022-717-7271 Fax: 022-717-7361
事務局長:小澤麻紀