学会参加印象記

第28回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会 種村 篤

去る6月29日―30日、第28回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会「The Cutting Edge in Skin Cancer」が北海道大学形成外科教授 山本有平会長の元行われ、出席してきました。当科からは私の他に、横見明典助教・壽順久助教・それに現在日生病院皮膚科に勤務している岡田みどり先生に大学からの症例を発表してもらいました。私と壽Drは同じ研究セッションで、横見DrはPaget現象、岡田DrはMerkel細胞がんのそれぞれ希少な一例を発表し、大阪大学皮膚科で皮膚悪性腫瘍の臨床・研究共にしっかり取り組んでいることを少しばかりはお伝え出来たのではと思っています。
今回、第28回にして初めて形成外科の教授が主催される学術大会であったためか、例年より多くの形成外科の先生方が出席されていた印象を受けました。また、大会の一つの目玉として、第1日目にリンパ節廓清術に関する手術手技ビデオシンポジウムのセッションが設けられていました。平素皮膚悪性腫瘍の外科治療も行っている私にとって大変参考になるものであり、翌日からの診療に生かせる知識を得ることが出来ました。皮膚悪性腫瘍に対する治療に於いて手術などの外科療法の占めるウェイトが大きいこともあり、皮膚科と形成外科が時に診療のオーバーラップによる弊害を来す危険性があり得ます。一方、各々の科が共動・信頼し相補的に診療にあたる事が出来れば、医療の相乗効果を生み最終的に患者さんに還元することが可能となると考えます。当然、自分の専門分野の一つである皮膚悪性腫瘍分野を盛り上げるためには、後者の推進に努力すべきでしょう。自分に何ができるかを考え、同時に何が不足しているか把握し、それを周りの協力や自分自身の研鑚によりどのように補っていくかをプランニングし、outputとしてより良い医療の提供に結び付ければと考えています。
来年は、先日日本皮膚科学会理事長に就任されました島田眞路教授を会頭として、8月の山梨で開催予定です。臨床・研究両側面より今年を上回る演題発表を行えるよう心掛けていきたいと思います。
(今回は学会を通して写真撮影を行っておらず、残念ながら掲載出来ません)
 
2012年6月29〜30日(札幌)
平成24(2012)年7月16日掲載