学会参加印象記

6th INTERNATIONAL CONGRESS ON DERMATO-EPIDEMIOLOGY (IDEA)
CONGRESS SITE: Skanes Universitetssjukhus Hudkliniken Malmo Sweden
President: Ake Svensson
26-28 August 2012
片山一朗
 皮膚疾患の疫学に関する学会(INTERNATIONAL CONGRESS ON DERMATO-EPIDEMIOLOGY )がスウェーデンのマルメで開催され、阪大からも片山、室田、木嶋、松井の4名が参加した。会長はAve Svensoon教授が務められた。皮膚科における疫学研究はアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎などで行われてきたが、最近は薬疹,皮膚がん、乾癬などでも研究が進んでいる。今回の学会でもこれらの疾患を中心にKeynote lectureと一般演題の発表が行われた。会場となったマルメはコペンハーゲン空港から鉄道で20分程度で行けるスウェーデンの最も南に位置する都市で、旧市街はマルメ城や市庁舎など旧い建造物が残り、札幌に似た気候と広い公園が点在する素晴らしい環境で、学会のみでなく北欧料理や観光も楽しめた。
 
 この学会に参加するきっかけとなったのは昨年6月にアムステルダムで開催されたアトピー性皮膚炎の国際的な疫学研究のワーキンググループHOMEII会議に出席したおり、夜の夕食会で今回の会頭のSvensson教授と隣席となり、室田先生ともども是非参加しろと言われたことにさかのぼる。昨年から厚労省のアトピー性皮膚炎の疫学研究班の班長を努める事になり、ノッテンガム大学のHowell Williams 教授やEDEN(European Dermato-Epidemiology Network)の主要メンバーであるハイデルベルク大学のDiepgen教授やイエナ大学のElsner教授など旧知の先生方も参加されていた。学会自体は特に目新しい話題はなかったが、北欧、オランダ、ドイツ,英国など皮膚科における疫学研究の現在の方向性が良く理解できたことが大きな収穫であった。ちなみに2014年のアトピー性皮膚炎の国際学会(Rajkaシンポジウム)がWilliams 教授を会頭としてノッテンガムで開催されることを聞き、今から楽しみにしている。

Howell Williams 教授

平成24(2012)年9月3日掲載