学会参加印象記

第63回日本皮膚科学会中部支部総会 花房崇明
2012年10月13-14日(大阪)  
 先日、大阪国際会議場で行われた中部支部総会に参加しました。今回は片山先生、小豆澤先生のご厚意で初のシンポジストとして、胸腺腫関連自己免疫疾患という演題名で講演する機会を頂きました。講演ではヒトの胸腺腫における自己免疫疾患の発症の機序を、制御性T細胞の役割を中心に、小豆澤先生の薬疹のモデルマウスにおける表皮障害の発症の機序との類似点・相違点を含め説明させていただきました。同じ自己免疫疾患のセッションで滋賀医大の田中先生、阪大の乾先生などそうそうたるメンバーが面白い内容を分かりやすくご講演されていたのに比べると、緊張してしまい上手に話せなかったので、聴いていただいた先生方に満足していただけたかは分からないですが、自己免疫疾患における胸腺の役割について、今後も研究を続けていきたいと思っています。
 大学院生・研究生の4年半は、研究が中心の生活で、臨床は外来診療のみでしたが、この10月から病棟の入院患者さんも指導医として担当することになりました。久々の病棟診療でさっそく初日から看護師さんにこっぴどく怒られるなど、テンポが掴めていないところもありますが、大学院で研究を始めたことで、患者さんの皮疹について、それが何故皮膚に起きたのか免疫学的・論理的に考えようとしている自分に気付き、(苦しい)研究生活を経て臨床での視野が広がったことを実感しています。今後も皮膚科医としての診療のスキルアップを目指していこうと思っています。
 最後になりますが、この学会参加レポートをご覧になった先生で、胸腺腫関連の自己免疫皮膚疾患の患者さんがおられましたら、是非とも一度ご相談下さい。
 
平成24(2012)年10月25日掲載