医局員コラム

第3回東アジア皮膚科会議
3rd Eastern Asia Dermatology Congress
September 24 – 26,
Jeju International Convention Center (ICC JEJU)
大阪大学医学部皮膚科学教室
種村 篤

9月24日~26日、韓国済州島で行われましたEADC 2014第3回東アジア皮膚科会議に出席しました。本学会には、片山教授はじめ谷守助教・楊怜悧研究員ら計4名での参加でした。私は、自分の専門分野である悪性黒色腫(anorectal melanoma)の症例提示と尋常性白斑に対する紫外線療法の日本の現状を報告させて頂きました。Anorectal melanomaは皮膚に発生する悪性黒色腫よりその頻度が少なく、発見も遅くなる傾向があることなどより有効な外科治療が確立していないのが現状です。皮膚科もしくは皮膚悪性腫瘍外科として、十分な解剖学的・機能的知識を持って個々の症例に最適合した術式を選択する必要があることを報告しました。尋常性白斑の診療ガイドラインは、ヨーロッパ・米国・中国に加え日本でも2013年に発行されましたが、今回の開催国である韓国では未だ確立されていない現状です。今回、Korean Society for Vitiligoという韓国の白斑専門の先生方との食事をお誘い頂き親睦を深めさせて頂いたのは私にとっても大きな収穫であり、今後韓国でのガイドライン作成の一助となればと思います。尋常性白斑はインドで臨床・研究分野ともに盛んであり、Gupta先生が発表された表皮単細胞移植の技術はまさに自分が国内でも行いたいと考えているものであり、大変参考になりました。
最後に、EADCはアジア圏中心の国際学会ということもあり、発表英語も非常に分かりやすく、また韓国・中国などの隣国の先生方との交流を深める利点もあり私にとってこれまで以上に親近感のある学会となりました。

Korean Society for Vitiligoの先生方と白斑を専門にされている中国の先生方とのスナップ。美味しい韓国料理を頂きました。ミシュランガイドで紹介されたお店だそうです。
平成26(2014)年9月29日掲載