最終更新日 99.9.11一部追加
これからの展望を与えてくれた
京都学習懇談会
北海道「乾癬の会」事務局長 岡部伸雄





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  '99乾癬学習懇談会in京都

  学習懇談会の詳しい印象記は
   乾癬に負けるなで!

  日本乾癬学会ページ(近畿大)

 9月5日の「みんなで学び・みんなで語ろう 乾癬学習懇談会in京都」は盛会裏のうちに終わりました。100名を超える患者・家族、日本乾癬学会の手塚理事長、大阪大学の吉川教授、アメリカのクー教授をはじめとする日本や世界の最先端を行く先生方のご列席も得て、参加者147名の大きな学習懇談会になったことは、日本の乾癬患者組織の歴史に大きな足跡を残したと言えるでしょう。開催にご協力いただいた京都府立医科大学皮膚科教室、大阪大学皮膚科教室、乾癬学会の先生方に心から感謝する次第です。また、大阪、三重、茨城、北海道の4患者組織が手を携えて開催したことは画期的な出来事です。各地の乾癬患者組織、とりわけ大阪乾癬友の会のスタッフの皆さんのご奮闘に心から敬意を表します。
 顧みれば、乾癬学会と患者組織のかかわりは、1992年にさかのぼります。同年4月に発足した乾癬の会(北海道)は、同じ8月に開催された第7回乾癬学会の関連特別企画・パネルディスカッションに招請いただき、初めて患者として社会に出て発言しました。その後はパンフレット「患者から医師へ 医師から患者へ そしてコメディカルの立場 ―みんなで考える乾癬―」「陽だまり縮刷版―3年を顧みて」「乾癬?」の3種類を発刊し、乾癬学会事務局長(当時)の小林先生(北海道大学)を通じて活動の理解をしていただいてきました。
 1995年6月には、梁田会長名で、大河原乾癬学会理事長(当時)に患者参加と組織化へのご協力を願う要望書を提出しました。
 そうした中で、1996年8月、弘前での第11回乾癬学会で企画された「乾癬とアトピー性皮膚炎市民講座」にパネラーとして招請されました。翌年の1997年8月、乾癬の会独自の企画によって東京乾癬学習懇談会を開催しました。矢口先生(順天堂大学)、上出先生(慈恵大学)が小林先生とともに参加し講演されました。同11月には三重県乾癬の会との共催で、大阪において学習懇談会を開催し、三重大学の谷口先生に講演をいただきました。
 1998年高松での第13回乾癬学会で、初めて招請から共催になって「みんなで学び・語ろう in高松 学習懇談会」が開かれ愛媛大学橋本教授の講演をいただきました。
 東山先生、西田先生にはじめてお会いしました。北海道の小林先生に勝るとも劣らないお姿にとても感激しています。大阪乾癬患者友の会の皆さんの暖かい気持ちと行動力に接し、また、期待のエールをひしひしと感じさせてくれた患者仲間と出会えたことに、幸せを感じています。この先生方と仲間がいる限り、乾癬患者と患者組織の未来は、どんな困難があっても乗り越えられるとの確信を得たことが私にとっての大きな収穫でした。
 来年は福島県で第
15回乾癬学会が開催されますが、乾癬患者の輪がもっともっと大きくなってこのような催しが開かれることでしょう。手塚理事長の「来年以降も乾癬患者の皆さんと学習懇談会を続けたい」とのお言葉が、熱心に耳を傾ける会場の中を心強くひびきわたったことがとても印象深く心に残りました。

 最後になりましたが、事前準備のための作業に協力された北海道の乾癬の会の方々、送り出してくれた役員と会員に心から感謝とお礼を申し上げます。

1999年9月10日  北海道「乾癬の会」事務局長 岡部伸雄