医局員留学便り

留学先:National Institutes of Health(NIH).
Kotobuki Yorihisa, M.D., Ph.D.
壽 順久
2013年6月29日
 
 ぶき太の留学  第1話~ぶき太がアメリカにやってきた~

 皆様お疲れさまです。

 2013年4月1日より、アメリカはメリーランドにあるNational Institutes of Health (通称NIH)に留学しています。その中でも僕が所属するのは、National Cancer Institute(通称NCI)のLaboratory of Cell Biology(通称LCB)のTissue Morphodynamics Unit (Chief; Kandice Tanner)という所になります。なんだかややこしいですが、日本に置き換えると、
大阪大学=NIH
医学部 =NCI
皮膚科 =LCB
といった感じでしょうか。こう考えると分かりやすいですかね。

 さてぶき太の留学、第1弾として何を書こうかと考えましたが、僕がこちらに来た最初の1週間についてお話しようと思います。

 日本を3月31日に飛び立ち、3月31日朝にワシントンDC (Dalles)に到着。いろいろな渡米方法がありますが、日本からはANAの直行便が出ており、一番早く快適だと思います。空港に着いた僕は、DCの北西、車で約20分ほどの場所にあるRockville cityに向かわなければなりません。先のInterviewのときに知り合ったタクの運ちゃんJAVIDに電話して迎えにきてもらい、RockvilleにあるHoliday Inn Exp Hotelに向かいました。用意周到な方たちは事前に住まいを決め、車を買い、家具を貰い受け、携帯契約し、クレジットカードを手に入れているんですが、そこは僕。何にも決めていません。ホテルを5日間予約して、とりあえず家探ししようと言うところから始めました。

 初日夕方に日本人留学生などの住まいの斡旋をしているという笠松さんに電話し、翌日合流。この笠松さん、アメリカ在住40年以上の方ですが、アメリカ人よりもアメリカナイズされた方で、かなりの強者です。僕は4人の子持ちなのでアメリカルールで、タウンハウスと呼ばれる長屋造りの一軒家じゃないと駄目だったのですが、もう無理矢理2ベッドルーム、2バスのアパートを借りることになりました。(アメリカルール;基本子供1人につき1部屋もしくは男女別別の部屋を与えないと虐待扱いされる)部屋を決めて借りるまでに3時間、そしてその足で中古家具屋に赴き、ベッド、ソファ、食卓、ナイトテーブル、ランプを購入。これも笠松パワーで考える暇無く決まりました。さらに、翌4月2日にはJAS (Japan Auto Service)という日本人がやっている中古車ショップに行き、その場で車を購入。本来優柔不断な僕が、人生で一番即決した2日間でした。残り2日間をホテルで暮らし、4月4日からアパートに引っ越しました。このとき同時に5人の日本人ポスドクと一緒に入居し、非常に仲良くなりました。その翌日には再び笠松さんに5人の仲間と一緒にPepcoという電気管理会社に向かい電気を開通してもらい、Verizonというところで、TV、WiFi、Home phoneの契約をしました。アメリカではTVは普通に見れず管理会社と契約しなくてはなりません。一番安いプランを選択しましたが、(日本の番組を入れたせいもあり)それでも月130ドルかかってしまいました。


NIHの桜。思っていた以上に桜の木が多くて奇麗です

 さてさて家のセットアップのお話ばかりですが、もちろん僕は留学生ですので、きちんと4月1日にNIHに向かいました。NIHは管理が厳重で普通に中に入れません。NIHバッジをゲットして初めて中に入れるようになります。それまではVisitor Centerに行き、手荷物検査を受けて、パスポートを見せて、簡易面接を受けVisitor badgeをもらって初めて中に入れます。NIHバッジを手に入れるまではこの行程を受けてしか中に入れないです。NIHに入り、新人雇用者が最初に訪れるDISという部署に行き、いろいろレクチャーを受け、講習の予約を入れ、仮バッジ(NIHバッジは最初に仮のバッジをもらい、本バッジはSSN(Social Security Number)をもらってからじゃないと発行されない、結局もらうまでに1ヶ月以上かかりました)の手続きをし、初日は終わりました。翌日からは、ひたすら安全講習を受ける日々でした。血液の取り扱い、ゴミの取り扱い、動物の取り扱い、などなど全て英語でチンプンカンプン。それでもこれら全てを受けないと実験させてもらえません。結局実験を始めることが出来たのは4月11日でした。

 ぶき太の留学第1弾、来て最初の1週間をまとまりなく書きましたが、いかがでしょうか。英語が全くしゃべれない僕としては、ドタバタしながらもまずまず順調な滑り出しの気もしますが、まあそれなりに苦労しました。英語がしゃべれないことよりも、こちらのシステムを知らないことの苦労の方が大きいですね。色々損することが多いですが、カルチャーショックを受けつつも楽しむことが大事だと思います。

 さーて次回のぶき太さんはー、
1NIHのご紹介
2Kandice Labのご紹介
3アメリカ生活初期(2ヶ月)
の3本です。。。。はきついので、NIHをご紹介したいと思います。
じゃん!けん!グー!
うふふふふ。

第二弾→ぶき太の留学 第2話~ここはNIH~

2013.6.9 Update