医局員留学便り

留学先:
Yukinobu Nakagawa M.D., Ph.D.
Division of Dermatology
University of California, San Diego
 
2012年10月29日 第2報
 今年の4月にアメリカに到着してから、早いもので7か月が過ぎようとしています。言葉や文化など初めての経験も多く、毎日があっという間に過ぎてしまいます。また、サンディエゴは日本に比べ気候の変化が少ないこともあり、気づいたらもう半年以上もたっているのかというのが実感です。今年のサンディエゴは例年に比べて暑いようで、気温も30度を超える日が多かったです。ただ、日本のようにじめじめとせず、湿度が低いために夏の間も肌が乾燥してしまいます。つい数週間前より、朝晩の気温が冷え込み始め、最高気温も20度くらいになり、ようやく秋めいてくるのかなと思っていたのですが、最近は再び30度くらいまで気温が上昇しています。紫外線も非常に強く、日本にいたときは日焼け止めとはほとんど無縁でしたが、サンディエゴに来てかかさず日焼け止めをつけています。また、サングラスは必須アイテムで、スキンヘッドに髭にサングラスと少しいかつい感じになってしまっています。
サンディエゴの街は、非常にのんびりとしています。特にUCSDの周辺は、少し物価が高いこともあり、治安も比較的よく、夜中でも普通に歩いている人を見かけます。大都市と比較し道幅も広く運転もしやすく、日系のスーパーマーケットも車で10分ほどのところに3件もあり、非常に生活がしやすいです。また、サンディエゴと言うと、トップガンを思い浮かべる人も多いと思うのですが、海兵隊の街でもあり、毎日、航空機が飛んでいる音を耳にします。自宅から車で10分ほどの所にMiramar基地をいう、トップガンのモデルとなった海兵航空隊の基地があります。つい先日、毎年恒例となっているMiramar Air Showが開催され、家内と一緒に見学してきました。ショーの内容としては、機体の展示があり中に入って写真撮影等ができたり、実際の戦闘機のデモ飛行を見学したり、また、アクロバットチームによるショーを見学したりと非常に非日常的で、刺激的でした。特に、ショーのメインであったBlue Angelsによるアクロバット飛行は素晴らしかったです。機体は、ブルー地にゴールドイエローの塗装が映えており(写真1)、たくさんの人々が30度を超す炎天下の中、カメラを片手にショーに夢中になっていました(写真2)。これらの機体が、隊形を乱すことなく青空を飛行する姿は非常に圧巻で、歓声も一際でした(写真3)。改めて、日本とアメリカとの文化の違い、また、スケールの違いを実感した貴重な体験でした。
 留学先での研究も非常に充実しており、日々いろいろなことを学ばせていただいています。私は、大学院時代、免疫学の教室(熊ノ郷淳教授)で研究させていただいており、皮膚にちなんだ研究をするのは今回が初めてに近いです。留学当初は、全く異なる環境の中、今までほとんど手を付けたことのない皮膚の研究ができるのかどうか不安でした。ただ、皮膚科医としてはやはり皮膚につながる研究がしたいと思い、今回、UCSDの皮膚科のGallo教授の教室に留学をさせていただきました。Gallo教授をはじめ、教室の仲間たちも非常にいい人ばかりで、留学当初に抱いていた心配も問題なく、楽しく研究生活を送らせていただいています。研究内容の詳細は記載することができませんが、当研究室の主なテーマの一つであるcathelicidinの皮膚での働きを研究しています。いい研究成果が出るかどうかはまだ分かりませんが、研究生活を満喫しようと思っています。
 
2012年5月6日 第1報

2012年の4月より、University of California, San Diego (UCSD)のdermatologyに留学をしています。まだ、留学して1か月なので、アパートや身の回りの調整がやっと終わったところで、実験はまだこれからの状況です。当教室は、抗菌ペプチドであるcathelicidin (LL-37)の機能解析を精力的に行っています。Cathelicidinは抗菌ペプチドとしての作用がよく知られていますが、他に免疫調節作用があることも分かっています。これから本格的に実験の開始となりますが、主に、cathelicidinの免疫調整作用の研究を行っていく予定です。
UCSDは、San Diegoの中でも、La Jollaと言われる地域にあります。La Jollaは、San Diegoの中心部より車で20-30分ほど北に移動したところにあり、静かで治安もよく非常に生活しやすい地域です。La Jollaは、ラ・ホヤと読み、スペイン語の宝石という言葉が起源になったといわれています。本当にきれいな街並みとなっており、海岸では野生のアザラシを見ることができることもあり(写真)、たくさんの人々が集まります。
日本との文化の違いや英語に戸惑う日々が続いていますが、このような素晴らしい環境の中で楽しく新生活を始めています。ラボには、教授を含め20人近いメンバーが在籍し、ヨーロッパやアジアからの留学生もたくさんいます。このようにいろいろな文化の人々に囲まれて仕事をするのはすごく刺激的です。
また、近くに観光地も多くあるとのことなので、研究のみならず、留学生活も楽しみたいと思っています。

2012.5.6 Update