医局員コラム

第114回日本皮膚科学会
2015年5月29日~31日 パシフィコ横浜
会頭:古川福実教授
大阪大学大学院医学研究科
情報統合医学皮膚科学教室
助教 林 美沙

 2015年5月29日~31日の3日間、和歌山県立医科大学の古川福実教授の会頭のもとパシフィコ横浜で第114回日本皮膚科学会総会が開催され、参加させていただきました。総会は1年に1度の最も大きな学会で、様々な分野で基礎から最新の情報までを一度に勉強できるため楽しみにしている学会のひとつで、とても勉強になります。いろいろな疾患でガイドラインの作成が進んでおり、診断名が変更になったり、治療法が統一されたり、生物学的製剤などの抗体療法が次々と発売となり、治療選択が拡大したりと、まだまだ勉強することが多く、皮膚科の進歩のすごさを痛感するとともに診断の基本の重要性を考えさせられました。
私は今年『爪乾癬における超音波検査の有用性』について発表させていただきました。乾癬の治療法が進み、関節症性乾癬の進行を遅らせることも可能となりましたが、いまだ早期診断のツールとして有用なものはありません。そこで片山教授に超音波検査をする機会を与えていただき、関節リウマチと同様に超音波検査を活用できないかと思い手探りで開始いたしました。関節症性乾癬の発症予測因子として爪乾癬があり、超音波検査を使用することで関節症性乾癬の発症を予測できないか、また爪乾癬は治療に抵抗性であり、治療選択時に超音波検査が有用ではないかと考え、発表させていただきました。まだまだ乾癬の領域では超音波検査は確立しているもではないですが、いろいろな先生方にとても貴重なご意見をいただき、さらなる検討をしていきたいと思います。大変光栄なことに、今回ポスター賞を頂きました。会頭の古川教授をはじめ、審査をしていただきました方々に深くお礼申し上げます。このような名誉ある賞をいただきましたので、それに恥ないよう、少しずつでも乾癬の診断や治療につながると信じて日々精進していきたいと思います。


写真:会頭の古川福実教授と記念撮影

平成27(2015)年7月7日掲載