第100回近畿皮膚科集談会ランチョンセミナー
「AGA update」
大阪大学大学院医学系研究科
皮膚・毛髪再生医学(アデランス)寄附講座
准教授 乾 重樹 先生
男性型脱毛症(AGA)の内服治療薬としてフィナステリドが本邦にて上梓されて約1年半が過ぎ、処方開始から長期間を経た症例を診療する機会も多くなってきた。その間に1年の二重盲検比較試験に引き続いての2年間延長オープン試験の結果が川島らにより報告され、フィナステリド1mg/日の3年間の内服により頭頂部の毛髪の増加が78%にみられ、脱毛の進行抑制までを含めた抗AGA効果は98%に認められた。海外のデータでは内服開始後1年は毛髪数の増加があるが、その後若干の減少を来すとされている。以上より当初1年間は毛髪数を、その後は毛髪のボリュームを増加させることによってフィナステリドはAGAを改善させる。
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共催:万有製薬株式会社
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