ご挨拶

このたび第116回近畿皮膚科集談会を開催させていただく運びとなり、光栄に感じますとともに、身の引き締まる思いでご挨拶をさせていただきます。
近畿皮膚科集談会は1927(昭和2)年に京大楽友会館で第1回が開催され、今回で第116回を迎える伝統ある学会です。大阪と京都の交流をはかることが目的の一つで発足し、大阪と京都で交互開催されていましたが、第100回以降は日本皮膚科学会大阪地方会と日本皮膚科学会京滋地方会の共同開催となっております。
今回は第498回大阪地方会と第481回京滋地方会を兼ねて、昨年同様にオーバルホールでハイブリッド開催することになりました。ランチョンセミナーには関西医科大学教授 谷崎英昭先生にアトピー性皮膚炎と最新のテーマについて、またスイーツセミナーは藤田医科大学教授 杉浦一充先生に掌蹠膿疱症について、ご講演いただくことになっております。両疾患ともに、新たな知見が加わり様々な治療手段が手に入るようになった今、ご講演により、知識を深め整理することができるのではないかと考えております。 
また、会員の先生方におかれましては多数の興味深い演題をご登録いただきありがとうございました。暑い真夏の日曜日にご参加されましたからには、ぜひとも活発にご討議いただき、明日からの診療に生かすことができましたら幸いです。
開催に際しましては、感染症のため何かとご不便をおかけするかもしれず、不行き届きな点も多々あるかと思いますが、ご容赦いただきますようお願いいたします。最後になりましたが、本学会の準備・運営にご尽力いただきました大阪地方会事務局および大阪大学皮膚科、協賛いただきました製薬企業様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

 
 
第116回近畿皮膚科集談会 会頭
市立東大阪医療センター皮膚科部長
猿喰浩子