第4回日本結節性硬化症学会総会  
 


   ご挨拶

 この度、第4回日本結節性硬化症学会学術総会を主催させていただくことになりました。
 第1回から第3回までは東京での開催とさせていただいておりましたが、今回は2016年11月12日(土)に、大阪大学医学部銀杏会館にて、大阪の地での開催となります。紅葉で有名な箕面の山の麓に皆様をお迎えして、回を重ねるごとに、活発になっておりますこの学術大会を開催できることを大変光栄に存じます。
 本総会のメインテーマは「TSC 未来に向けて」と致しました。昨今のTSCは、てんかん、精神発達遅滞、顔面の血管線維腫を3主徴と呼んでいた時代とその臨床症状が様変わりしております。治療においても、TSC-AML,LAM,SEGAなどに対してmTORに対する分子標的剤の使用が可能になり、これら薬剤のてんかんや行動異常に対する効果の検証も行われつつあります。皮膚病変に対してはmTOR 阻害剤の外用薬の治験がすすんでおり、そう遠くない未来に使用可能になると思われます。これら治療法の増加に伴い、いっそうの診療科間、病院間の連携も必要となってきており、行政的にも希少難治性疾患に対する対策の必要性が重視され、新規診療体制の構築の必要性も指摘されつつあります。さらに、世界的にも希少疾患難治性疾患を地球レベルで登録していこうとの動きもあり、TSCは今、世界的にも変動の時代を迎えております。
 今回の学術総会では、前述の背景をふまえて、新しい治療法や診療体制、新規治療を目指した基礎研究も含めて、今後の結節性硬化症を考える場になってくれればと考えております。日本結節性硬化症学は、日本では未だ少ない、医師と患者両者によってつくられている学会であり、本学術総会においては、いろいろな立場での意見を活発に交換していただければ幸いです。

  第4回日本結節性硬化症学会学術総会
会長:金田眞理


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大阪大学医学部皮膚科学教室内
第4回日本結節性硬化症学会学術総会 事務局長 林 美沙
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