会頭挨拶

 近畿皮膚科集談会は1927年(昭和2年)に京大楽友会館で第1回が開催されてから今回で108回目を迎える伝統ある学会です。大阪と京都の交流を図ることが目的の一つとして発足し、第100回以降、日本皮膚科学会大阪地方会と日本皮膚科学会京滋地方会の共同開催となり、今回は第450回大阪地方会・第441回京滋地方会も兼ねています。このような歴史ある学会の開催を任され、誠に光栄に存じます。
 さて、今回は2015年7月12日(日)午前9時よりメルパルク京都にて開催することとなりました。京都駅前の交通の便の良い会場です。ランチョンセミナーでは山ア研志先生(東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野准教授)に「乾癬治療薬から再考する乾癬病態理論」というタイトルで乾癬の治療および病態全般にわたるお話を頂きます。また、特別講演では齋藤信雄先生(NTT西日本京都病院院長)に「新しい医療安全文化を目指して〜どこまで来たか?」というタイトルで、医療の不確実性を当然と受け止めた上での、医療者のみならず患者を含めた医療安全文化を形成してゆくことの必要性をお話し頂きます。
 各医療機関からも多数の貴重な症例報告等のご演題を賜り誠に有り難うございました。多くの皆様方のご参加と活発なご討論を宜しくお願い申し上げます。
 最後になりましたが開催にあたりまして多くの方々のご支援を賜りましたことを心より御礼申し上げます。
 
第108回近畿皮膚科集談会 会頭 池田佳弘
京都第二赤十字病院 皮膚科