Q1 |
「新型コロナ(COVID-19)が発生して半年以上経ちますが、乾癬患者が新型コロナに罹りやすいというようなことはありますか。また乾癬患者がより重症化しやすいというような事実はありますか」 |
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乾癬患者が新型コロナにかかりやすいといったことはないです。また、乾癬患者がより重症化しやすいといったこともありません。
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Q2 |
一般的に乾癬患者は感染症にかかりやすいですか。 |
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乾癬は、免疫バランスの異常が原因で起こる病気ですが、乾癬患者が特に感染症にかかりやすいということはありません。
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Q3 |
先生のご担当の乾癬患者で新型コロナに感染された方はおられるでしょうか。その場合乾癬の状態と新型コロナに関係性は見られたでしょうか。 |
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現在のところ私の乾癬患者で新型コロナに感染された方はいらっしゃいません。
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Q4 |
もし乾癬患者が新型コロナに罹患したらどんなことに注意したらいいですか。 |
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乾癬患者でない方と同じように入院やホテルに隔離がすぐにできない場合は家族にうつさないように
1,可能な限り部屋を分ける。
2,家の中でもできる限り全員がマスクを着用する。
3,小まめにうがいと手洗いを行う。
4,できる限り換気を行う。
5,感染した人が触れたドアノブ・便座などの消毒を行う。
6,タオルや食器の共用を避ける。
7,感染した人の入浴を最後にするなどの対策をしてください。
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Q5 |
乾癬治療薬、特に生物学的製剤や飲み薬などは新型コロナに罹患しやすくなったり、あるいは悪化させたりする可能性はありますか。 |
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生物学的製剤や飲み薬によって新型コロナに感染しやすくなるかどうかは不明です。生物学的製剤による治療は新型コロナによる病気の症状を悪化させる可能性は低いと考えられていますが、新型コロナにかかった場合の生物学的製剤は新型コロナが完全に治るまで中止もしくは延期することが推奨されていますので、生物学的製剤を使っていて新型コロナにかかった場合は主治医の先生とよく相談して下さい。
また、新型コロナは肥満の患者さんが重症になりやすいので、生活習慣に気をつけるようにしてください。
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Q6 |
塗り薬や光線療法はどうですか。 |
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塗り薬や光線療法は新型コロナに罹患しやすくなったり悪化させたりする可能性はないと思います。
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Q7 |
三密の場所や旅行・食事など、感染しやすい場所は、乾癬患者はより注意すべきですか。 |
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乾癬患者だけではないですが、三密の場所や旅行・食事など、感染しやすい場所は注意する必要があります。
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Q8 |
インフルエンザの予防注射などは積極的に行った方がいいですか。 |
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積極的に行ってください。
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Q9 |
今後乾癬患者が新型コロナや感染症対策として注意した方がよいこと、心掛けたらよいことにはどんなことがありますか。 |
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乾癬患者だけではありませんが、
1. 「三密」を避ける
2. 人混みに入る時は必ずマスクを着用
3. 「目、鼻、口」を不用意に触らない
4. 部屋の換気
5. 毎日検温する
6. 適度な運動を心掛ける
7. 感染リスクを高める5つの場面、つまり①飲酒を伴う懇親会等、②大人数や長時間におよぶ飲食、③マスクなしでの会話、④狭い空間での共同生活、⑤居場所の切り替わりをなるべく避けてください。
飲酒をするのであれば、①少人数・短時間で、②なるべく普段一緒にいる人と、③深酒・はしご酒などはひかえ、適度 な酒量で、箸やコップは使い回わさず、一人ひとりで、座の配置は斜め向かいに、会話する時はなるべくマスク着用、(フェイスシールド・マウスシールドはマスクに比べ効果が弱いことに留意が必要です。)換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドラインを遵守したお店で、体調が悪い人は参加しない、などを心がけてください。
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※リーフレット(COVID-19Q&A.pdf) |