ごあいさつ

今回、第114回近畿皮膚科集談会を開催させていただく運びとなり、誠に光栄に存じます。この近畿皮膚科集談会は、1927年(昭和2年)に京都大学・学友会館で、第1回が開催され、大阪と京都の交流を図ることが、目的の1つとして発足し、第100回以降は、日本皮膚科学会大阪地方会と日本皮膚科学会京滋地方会の共同開催となりました。歴史と伝統のある会の重みを感じ、身の引き締まる思いでございます。
2021年7月11日という日程は、オリンピックも終わった翌年に、祗園祭で混雑する前の週に、と思って選んでおりましたが、昨年からのコロナ禍にて、ウイルスとの闘いが続いております。大阪、兵庫、京都に緊急事態宣言の発令の中、多くの皆様が、緊迫した状況で診療に従事されており、そのような中で、29施設から演題のご登録をいただきましたこと、感謝申し上げます。
今回、スポンサードセミナーとして、遠藤雄一郎先生(京都大学医学部附属病院皮膚科)から「皮膚がんの統合的管理 −手術療法と皮膚潰瘍の管理−」、松村由美先生(京都大学医学部附属病院 医療安全管理部)から「リスクマネジメント:基本の考え方」というタイトルで御講演を賜ることになりました。皮膚科の診療での皮膚がんの考え方、そして医療リスクに対する向き合い方、いずれも興味深いお話が伺えることと存じます。
開催にあたりまして大阪地方会事務局、京都府立医科大学皮膚科、京都大学皮膚科のスタッフの皆様にお手伝いやご尽力をいただきながら、準備を進めることが出来ました。そして勤務先である武田グループ武田隆久理事長はじめ、京都大学皮膚科の椛島健治教授、宮地良樹名誉教授、今村貞夫名誉教授、千鳥会の先生方にも温かくご指導ご鞭撻をいただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。スポンサードセミナーおよび、広告協賛いただきました各社にも感謝申し上げます。
今回は、第113回に準じさせていただき、京都駅前のメルパルク京都にて、ハイブリッド(演者と座長は会場までお越しいただく)形式での開催予定です。不行き届きな点もあるとは存じますが、何卒ご容赦いただきたくお願い申し上げます。
第114回近畿皮膚科集談会が、充実した時間となりますよう祈念致しております。

  第114回近畿皮膚科集談会 

会頭  松井美萌(医仁会武田総合病院 皮膚科)